読んだ本

山口敬之著【総理】読んだ

山口敬之著【総理】読んだ。貪るように。政治の中枢で日々行われている生々しいやりとりの描写に引き込まれた。SNSで見てなにげなく深夜に買い、翌日の朝食までには読み終わった。このパワーはなんなのだろう?

どこまでを「ジャーナリスト」というか、僕にはわからない。著者の山口氏は「権力を書きたかったら奥の奥まで踏み込まないとダメだ、ただそれを伝えるときに手心を入れてもダメだ」というのが信条の人だ。そういう人間は信頼される。現時点での日本国の最高権力者、安倍晋三総理から信頼され、プライベートや感情をここまでむき出しにさらけ出されたひとはなかなかいないだろうし、それを一般の人が読めるような本にするなんて普通考えられない。例えば、ナベツネは同じことを書くだろう、いや書かない。彼はジャーナリストという立場でありながら自らプレイヤーになってしまったからだ。プレイヤーになってしまったひとは内幕を書くことはできない。

総理 (幻冬舎単行本) 総理 (幻冬舎単行本)
山口敬之幻冬舎
売り上げランキング : 14Amazonで詳しく見る

この本は、2007年の第一次安倍政権、参議院選挙大敗前夜からはじまる。この選挙後、はたから見れば不可解な理由で総理の座を投げ出したかのように見えた安倍晋三氏。そこから再び権力の座につくには長い時間と、戦友と、お互い尊敬し合える畏怖の存在がいた。これはそのレポートだ。

筆者は僕らから見ると信じられないような場面に立ち会っている。消費税延期をめぐって、総理と財務大臣兼副総理が対立し、それぞれからメッセンジャーとして頼まれるのだ。生々しいやりとりはぜひ本書を見ていただきたいが、テレビ局の政治部記者はここまでの役割を担うことがあるのかと驚いた。いや、そんなことができるのは山口氏以外ではごく少数なのかもしれない。

政治家同士の理念の違いからくる対立と根回し、それを突破する意思。久しぶりにいいノンフィクションを読ませていただいた。

政治小説としても一級だと思えるこの作品が、ノンフィクションということにも恐れ入る。ぜひ、本書を手にとって読んでほしい。いまの政治リアリティがわかるはずだ。

↓↓のらえもんプロデュース!あなたにぴったりの住宅購入戦略指南!↓↓

ピックアップ記事

  1. デビュー15周年・Perfume曲でのらえもんが打線を組んでみた
  2. マンションマニア先生に学ぶ、ブロガーとしての一つの到達点
  3. のらえもん対面インタビュー敢行報告
  4. のらえもんが本気でおすすめするマウス・キーボード・ディスプレイ
  5. Perfume 「COSMIC EXPLORER Dome Edition」WO…

関連記事

  1. 読んだ本

    なぜ電影少女と聞くと読んだ過去を恥ずかしいと思ってしまうのか

    その世代ならわかる、ジャンプ誌上珠玉の名作「電影少女」なんと第一巻…

  2. 読んだ本

    山口敬之著【暗闘】を読む。傑作【総理】に引き続き、今回も迫真の筆致。

    このブログで山口敬之著【総理】を紹介したら、なんと3ヶ月で50冊以上売…

  3. 活動報告

    宅建をほぼ3日半で受かった僕の勉強法

    すいません、2016年の宅地建物取引士資格試験は結構簡単でしたね。ちな…

  4. 読んだ本

    プロブロガー塾と起業塾とネットワークビジネス

    先日以下の2エントリを読んだ。■自己啓発にハマる人間は、笑える…

スポンサードリンク

最近の記事

  1. なんとなく

    日本生命の女性向け保険CMに見る「ポリティカル・コレクトネス」
  2. 活動報告

    スターウォーズ 最後のジェダイが駄作と感じたのでネタばれなるべく無しで書く
  3. 本音のグッズ紹介

    デスクトップPCのニアフィールド音楽視聴環境を考える
  4. ブロガー論

    高額アフィ目的の仮想通貨ブロガーってオプザイルと何が違うの?
  5. 都政とか

    都民ファーストの会音喜多幹事長のブログ記事がひどいのでツッコミを入れる
PAGE TOP