のらえもんは、今月はじめにiPhone Xに機種変しました。iPhone X二台の購入料金は33,000円ほど。来月からのスマホ通信料金は、のらみちゃんと合わせて4円/月の予定です。
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スマホの機種変更をしようとすると4つの選択肢があるわけです。
- 携帯キャリアを乗り換えてその際に機種変する(MNP)
- 携帯キャリアを解約して別のキャリアと新規契約する(新規)
- 携帯キャリアはそのままで別の機種をキャリアから購入する(機種変)
- キャリアに関係なく、白ロムと呼ばれる契約が紐付いていないスマホを購入し、通信SIMを刺す
このうち、1〜3は携帯キャリアの契約が紐付きます。皆さんが御存知の通り、MNPが一番優遇されていて、機種変更は優遇されません。機種変更する人がキャリアからすれば一番お得意様にも関わらず、「釣った魚には餌はやらない」ばりの料金プランなわけです。MNPは大幅に機種代金額割引しても機種変は定価を押し付ける、そんなのばかりですからね。
(docomoの長期利用者割引プラン。15年使ってようやく10数%の割引率…)
ですから、キャリアの2年縛りが終わるたびにdocomo↔auを繰り返す方が結局は安くなる、そういう仕組みになってしまっています。最大の乗り換え障壁だった、「hogehoge@docomo.ne.jp」のメールアドレスはスマホを使う人にとってはほとんど意味のないものになってしまったので、自宅でauの電波環境が悪い!などの理由がない限り、MNPを繰り返すのが一番オトクなんでしょう。
監督官庁である総務省も、これを問題視しました。でも対応が斜め上でした。
「MNPの優遇ばかりは許せん」「格安SIM(MVNO)への選択肢をキャリアが奪っている」と怒り、何をしたかといえば「携帯一括ゼロ円」を取り締まるということをしました。
結局、総務省が一括0円を禁止したってのは「家計における通信費の負担を引き下げること」ってのが目的だったのだが、その目論見は失敗した上に、端末代だけが高くなったという愚策であった。各社の利用者囲い込みも酷くなった。あいつらアホである。
この点について、総務省側からの反論歓迎である。— のらえもん (@Tokyo_of_Tokyo) January 7, 2018
これが導入されたのは2015年4月からなのですが、街からMNP一括ゼロ円が一斉に消えました。。。いや一分は残ったのですが2015年3月に比べれば非常に条件が悪くなったのです。
2015年3月のMNP条件:iPhone 6s 64GB が一括ゼロ円
2015年4月以降のMNP条件:iPhone 6 16GB が一括1円など
最新機種の容量大きいものから一世代前の機種の最廉価機種に変更されたのですから、消費者にとってみれば単なる値上げでしかありませんでした。総務省は月々のプランを安くしろとキャリアに圧力をかけたのですが、以前と比べてものすごい安くなった、という印象はありません。
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のらえもんは、上記のMNP優遇制度を利用して、途中解約に伴う違約金を払ったことはあるものの、過去一度もキャリア利用スマホの代金を払ったことがありませんでした。
初代Galaxy→GalaxyNexus→iPhone 5→iPhone 5s→iPhone 6sという変遷です。携帯代を一括0円で払ったことになるので、毎月の本来機種代金2000~3000円が通信料金から割り引かれていました。
実は2018年2月・3月はauに変更してから2年経つので違約金を払わずに済んだのですが、上記「一括ゼロ円撲滅総務省警察」の監視の目が届かない年末29日から今月9日まで、各キャリアがMNP一括ゼロ円祭りを一斉に開始したのを街を歩いていて発見したのです。祭りが開催されるなら入場料(=違約金)1万円払ってでも参加した方がいいことになります。下は某店舗の一括0円祭り告知です。
iPhone Xの価格についていえば、他店にもっと安い金額のもあったのですが、「ゴールドカード申し込みと有料コンテンツ5000円分」というめんどくさい条件がついていたのでこちらにしました。2年前に一括0円で購入したiPhone6sを下取りに出すと、1台あたり23,000円引いてくれたので、ブログで一番最初に書いたお値段になったということです。
夫婦で4円の秘密は、偶然ですが親がドコモのiPhoneを使っていてシェアプランを利用していたという幸運にあります。電話をかけてパックに入れさせてもらいました。
シンプルプラン(スマホ)2年間の定期契約あり:980円
シェアオプション:500円
spモード:300円
毎月の利用料金:1,922円/月(税込)
月々サポート :-2,376円/月(税込)
1人あたり1,922円-2,376円=-454円/月(これは親の利用料金から引かれるので実家にもメリットあり)
ユニバーサルサービス料金が2円/月x2人なので月4円でiPhone Xが使えるということになるのです。月々サポートが高額な端末を購入すればするほど、メイン回線(この場合は親父)の月額料金が引き下がることになります。ちなみに、親がシェアパックに加入していなければ、メイン回線がシェア5GB加入で6026円、サブ回線が-454円の5,572円+4円/月という利用料金になったはずです。
なんで一括0円のiPhone 8にしなかったのか?実は調べると罠がありました。
- iPhone 8は月々サポートが0円です。つまり上記割引がなく毎月の利用料金がそのままかかります。
- しかも、「端末購入サポート」制度の対象となります。12ヶ月以上使わないと、通信回線の違約金の他に解除料が28,836円もかかります。
- 1年間の割引累積額と端末の性能差、そして縛りリスクを考えれば、実質的にiPhone Xの方が安いと判断しました。
1/10以降も上記のようなキャンペーンを携帯キャリアが行うかは不明です。正月のキャンペーンは「総務省が取り締まらなかった」という特殊要件が付いていました。
このように、携帯の利用料金はちょっとした知識とタイミングの差で、差別的なまでに毎月の料金が変わります。家族揃って型落ち機種を利用して毎月3万払う人もいれば、最新機種で4円の支払いで済む人もいます。宝くじを「貧者の税金」と呼ぶ人もいますが、私からすると携帯料金も「知識のない人への税金」だと考えます。